お餅の形は、地域によって異なるのをご存知ですか?
日本の東側と西側で形が異なり、岐阜県の関ヶ原が境界線といわれています。
その境界線より東側が角餅、西側が丸餅を食べるのが一般的です。
日本のお餅は、鏡餅からも分かるように、もともと丸い形をしていました。
宮廷文化の伝統が残る西日本では、丸餅が主流で、
「角が立たず、円満に過ごせるように」という意味が込められています。
角餅がどのように広がったかというのは諸説あります。
東日本では武家の支配が長く、戦を前に「敵をのす(倒す)」として、縁起を担ぐために食べていたという説。
また、別の説では、江戸時代の人口増加に伴い、ひとつずつお餅を手で丸めて作るのが大変ということで、のし餅を作り、一気に切ってたくさん作れる四角いお餅が広まったとも言われています。