鏡餅

お正月に飾る鏡餅には、なぜ「鏡」という字がついているのでしょうか。

鏡餅

鏡餅の丸い形は、「銅鏡」を模しています。
銅鏡は、三種の神器のひとつです。

お餅を重ねているのは、めでたい年を「重ねるよう」願いを込めています。
また鏡餅は、年神様の依り代(神霊がよりつく対象物)でもあります。

鏡餅にはお飾りがいろいろあります。
その飾り物にもひとつひとつ意味があります。

鏡餅

三方:
神饌(神様へお供えするお食事)を供する時に使用します。三宝とも書きます。

四方紅:
天地四方の神を敬い、紅(赤)は、災いをはねのけることを意味します。

裏白:
シダの一種で、裏が白いことから、清廉潔白を表します。

御幣:
四方に大きく手を広げ、繁栄するようにとの願いを込めています。

昆布:
よろこぶを意味します。

譲葉(ユズリハ):
新しい葉が出てから古い葉が落ちるので、家系が続くことを表します。

串柿:
柿はもともと「嘉来」と書き、「幸せがやって来る」ことを意味します。
 
橙(ダイダイ):
子孫が代々(ダイダイ)栄えるよう願いを込めています。