初午には「いなり寿司」

2月の第一午(うま)の日を「初午(はつうま)」と言います。
今年は、2月3日でした。

この日に穀物の神様が稲荷山に降臨されたと言われ、五穀豊穣を祈り「稲荷神社」で大祭が行われます。
稲荷は「稲生り」に由来し、「おいなりさん」とも呼ばれています。

稲荷神社

稲荷神社にはキツネの像

昔から「田の神様」は稲刈りが終わると山に登って「山の神様」となり、春になると山からおりて「田の神様」に戻ると考えられていました。

同じようにキツネも稲刈りが終わる秋に山に帰り、春になると田んぼのネズミを食べるため山から下りてきていたことから、キツネは「稲荷神のつかい」とされたようです。

おいなりさん

稲荷神社といなり寿司

キツネの好物はネズミですが、殺生はタブーなため「油揚げ」を供えるようになりました。
やがて、稲荷ずしを上げるようになり、そこから「いなり寿司」「お稲荷さん」とよばれるようになりました。

お餅の形も東西異なりますが、いなり寿司の形も異なります。

西日本はキツネの耳の形に見立てた「三角形」、
東日本は米俵に見立てた「俵型」です。

いなり寿司

初午と習い事

江戸時代には、初午に寺小屋などへ入門する習わしがあったため、この日に習い事を始める風習が残っているところもあります。

せっかくなので、新しいことを生活の中に取り入れてみるのもいいですね。
そこで、市販のいなり揚げで「キツネ」を作ってみませんか?

キツネいなり寿司

「キツネいなり寿司」の作り方

◆用意するもの
・ごはん 
・寿司酢
・市販のいなり揚げ
・のり
・チーズ
・大葉

◆作り方
①温かいごはんにすし酢を混ぜる
②パーツの準備をする。海苔(目・鼻・ヒゲ)、チーズ(耳)、大葉(頭に乗せる葉っぱ)
③揚げにご飯を詰めキツネの顔になるよう型づくり。パーツを乗せたら完成!

お子さまと楽しみながら作るのもオススメですよ♪