雑穀中心の時代、白米は貴重なもので、上流階級の人しか口にすることができませんでした。
現代では、お米は誰でも購入できるようになりました。
種類も増え、研ぐ必要もない無洗米まで登場しました。
研ぎすぎは味を落とす
精米技術が今ほど優れていなかった頃は、
「研ぎ汁が透明になるまで研がないと、ぬか臭くて美味しくない」と言われていました。
確かに私が子どもの頃は、5~6回は研ぐように言われていた気がします。
しかし今は、精米技術が発達し、お米についているぬかは最低限まで取り除かれているため、あまり研ぎすぎるとお米の美味しさまで流れ出てしまいます。
「研ぐ」というより、優しく2回「洗う」程度で大丈夫なのです。
せっかく美味しいお米を買っても、研ぎ方でその味を損なってしまってはもったいないですよね。
研ぎ方次第で味も食感も
実際に、研ぎ方を変えて実験をしてみました。
①水が透明になるくらい研いで炊く
②優しくなでるように2~3回研いで炊く
①に比べ、②の方がお米の甘みを感じ、もっちりとした食感が残っていました。
さらにこだわる場合は、お米の種類や時期によっても研ぎ方を変えると良いですよ。
収穫から時間が経っている頃(春〜夏)のお米は、3~4回ほど研ぎます。
時間が経つと、ぬかの匂いが少し目立ってくるようなので、少し多めに研ぎます。
特徴を感じながら、何度か試してみることで、お米本来の味を引き出すことができます。
ぜひ、お米と向き合ってみてください!
研ぎ方のコツは「ふんわり猫の手」
お米の研ぎ方のポイントをまとめてみました!
■1回目は早めに
手をふんわり猫の手のように丸めて、水を入れて5回ほど軽く混ぜたらすぐ流します。
1回目はお米が水分を吸収しようとするので、早めに流しましょう。
美味しいお水を使うのがオススメです。
■2・3回目は8~10回
水を入れたら「猫の手」で8~10回混ぜて流します。
これを1〜2回繰り返し、研ぎ汁に少し透明感が出てくる程度でOKです。
炊飯時の水の量は、お米の1~1.2倍の量です。
立派な炊飯器をお持ちの方は、炊飯器の目盛りを信じましょう。
この時も美味しいお水を使うのがオススメです。
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ぜひ、研ぎ方・炊き方にもこだわって、最高の味をお楽しみください♪